5センチのプライド

 

それはホントに些細なことで。多分言われて入れたコーヒーがまずいとかがきっかけで。
そんなカンジで言い合いになった。
まあ内容が内容なだけに実にくだらない喧嘩で。
くだらなさにお互い気づいていたからまあそろそろ喧嘩も終了。んで仲直りかなーっていう時にこの一言。

「ふん。チビのくせに偉そうなこと言ってんじゃねーよ」
「チビ?誰が?170センチって小さくはないでしょ?」
「でも俺より5センチも低いじゃねーか」
「そりゃ跡部くんよりは若干小さいけどー。でも俺は高校に入って伸びるタイプなの」
「ふん。どうだか。お前が俺抜かしたら1日言うこと聞いてやるぜ」
「え?マジ?絶対?絶対だからね!オレは今の発言忘れないよ」
「ああいいぜ」

いつもの通りに不適に笑う跡部くんと満面の笑顔のオレ。
やーだってねえ。跡部くんは絶対出来ないと思ってるみたいだけどオレはやるよ?
とりあえず今日から1日3本は牛乳飲んで寝るのは夜9時ね!
ドラマとか見れないけどそれより跡部くんが大事だもん。問題ナッシング。

「じゃあしたらオレ帰るね。寝る子は育つっていうことで」
「・・・勝手にしろ」

呆れ顔で見送る跡部くんに仲直りのちゅーだけは忘れずにして部屋を去る。
ちゅーしたときにしっかり蹴りをいただいたけど。
まあでも今のオレにはそんな痛みさえも楽しく思えるから困ったもんだよね。

 


ちなみに約束は案外早く達成された。
高校1年の秋。跡部くん178センチ。オレ180センチ。
一応お互いまだ伸びてるみたいだけど賭けはオレの勝ちって事で。

その時の跡部くんの悔しそうな顔と。
初めて自分の目線より下で見た跡部くんはきっと忘れることはないと思う。

それと約束が敢行された日。
事を終えたベットの上で背中合わせで聞いた跡部くんの本音もオレは絶対忘れないと思う。

『俺にとってお前よりでかいのが俺のプライドだったんだよ。くそ』


ちょっと可愛い跡部さんがかきたかった。
センベは妄想がつきないんですがとりあえず大学あたりまで考えてて(笑)
最終的に跡部:179センチ キヨ:185センチくらいがいいなーとか思ってます。
あと忍足:186センチ 岳人:162センチとかね。ええいいです妄想楽しいから。

 

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